アサイーを超えるスーパーフード!話題の「マキベリー」とは?
原産地は南米のチリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア地方で、先住民がマキベリーを発酵させて飲んでいたという資料が残っています。
当時は下痢止めや炎症、発熱を抑える〝薬〟として利用されていたようですが、周りを氷河に囲まれる厳しい環境下で健康的に暮らすことができたのは、スーパーフードの恩恵を受けていたからとも考えられます。
ポリフェノール含有量NO.1
ダイエットや美容効果、動脈硬化も改善
ラズベリー、ブルーベリー、チェリーが混ざったようなベリー系の味わいですが、現在、人工栽培はされておらず、市場に出回っているのは、パウダーを含めて野生のものだけという希少品です。
注目すべきはポリフェノールの含有量です。マキベリーに多く含まれるポリフェノールは、デルフィニジンと呼ばれるアントシアニン。ポリフェノールの中でも強力な抗酸化作用で知られ、老化の素・活性酸素を攻撃します。
その抗酸化作用を実証するデータは、45~65歳のやや肥満傾向にある男女で、1日1箱以下の喫煙をしている人を対象に行われました。マキベリー抽出物を含む食品(アントシアニン162㎎)を1日3回、4週間摂取してもらい、酸化指標である酸化LDLとF2―イソプロスタンの変化を測定しています。
マキベリーを摂取したグループは、摂取後、酸化LDLとF2―イソプロスタンが共に低下しました。健常者ではあるがやや肥満の喫煙者にとって、マキベリーの抗酸化作用が効果を現したことになります。他にも、マキベリーにはビタミンCやカリウム、不飽和脂肪酸も多く含まれ、ダイエットや美容効果はもちろん、動脈硬化の改善、なども認められています。
現在のところ、日本では粉末のみが販売されていますが、スムージーの材料にしたり、ヨーグルトにかけたりして摂取するといいでしょう。