Vol.159 2021.03.01 花粉症の治療

花粉症増加の原因
花粉症が、最近非常に増加しています。原因は、都会ではコンクリート道路が多く、アレルゲン(アレルギーの原因物質)になる花粉が吸着せずに飛散量が増えたり、海洋汚染によって魚介類から侵入する脂溶性の化学物質の増加、現代社会のストレス増加など、多くの要因が考えられます。

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治療法には、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、漢方薬などが使用されます。抗アレルギー剤には、内服薬以外に吸入薬もあります。抗アレルギー剤は眠気を伴いますが、中には米国でパイロットに使用が認められている眠気をほとんど伴わない内服薬もあります。

副腎ステロイドホルモンは効果的な治療法で、内服薬の他、点鼻・点眼薬、また注射薬もあります。1回の注射で効果の高いステロイド治療は有用ですが、これから妊娠を望む女性は安易に使用しないでください。生理不順や無月経の原因になる場合があります。

花粉症の漢方治療
漢方には、現代医学的な意味でのアレルギーという概念は存在しません。鼻アレルギーの主症状、くしゃみや鼻水は水毒(水の代謝異常)としてとらえられます。治療薬としては、代表的な方剤としてまず小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が挙げられます。その他には、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)や葛根湯(かっこんとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などの方剤が、その人の証(体質)にあわせて処方されます。これらの方剤は麻黄を含むものが多く、麻黄はエフェドリンという成分を含んでおり、現代医学的なアプローチからも理にかなった処方です。もちろん漢方で全ての花粉症を治すことはできませんが、症状の改善は多くの方で期待できます。

 

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