Vol.155 2020.11.02 遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)

■遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)とは? 可能性チェック
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)は、BRCA1遺伝子またはBRCA2遺伝子の病的な変異が原因で、
乳がんや卵巣がんを高いリスクで発症する遺伝性腫瘍です。
HBOCを臨床所見から診断を確定することはできませんが、次の様な方はHBOCの可能性があります。

かんたんチェック
ご家族で

①40歳以下の若年発症乳がんの方がいる
②卵巣がん(卵管がん・腹膜がん含む)の方がいる
③時期を問わず2個以上の原発性乳がんを発症した方がいる
④男性で乳がんを発症した方がいる
⑤トリプルネガティブの乳がんを発症した方がいる
⑥家族内に3名以上乳がんを発症した方がいる

 

■遺伝子検査とは?HBOCリスクに対してできることは?
実際に診療のなかで、家族歴からみてHBOCのリスクが高い方とがおられます。
そうした方々にリスクについての情報提供をさせて頂いていますが残念なことに
詳しい情報をご自身で調べておられない方が意外と多いのが現状です。

遺伝子検査とは
遺伝性のがんの可能性が考慮される際、その原因となっている遺伝子に変化があるかどうかを調べる検査です。
遺伝子の変化が見つかった場合には、その変化ががんの発症と関連するものなのかどうかを判定します。
生まれたときから持っている遺伝情報を調べるため、生活習慣等を変えても、遺伝子の状態は変わりません。

遺伝子検査を受けるかどうかは、ご自身の知識と判断で決めるべきことです。
ただ、そのためにも情報だけは知っておいていただきたいと思います。

理由は、世界の主要ながんセンターの同盟団体である NCCNのガイドラインでは
HBOCの方に以下が推奨されているからです。

①若年からMRI・MMGによる乳がん検診を毎年行う
②乳がんや子宮がんに比べて非常に進行が早く死亡率が高い卵巣がん予防のために、出産終了後に卵巣卵管切除のリスク低減手術を行う

 

HBOCは遺伝性の疾患で、BRCA遺伝子の変異は、親から子へ、性別に関係なく50%(1/2)の確率で受け継がれます。HBOCの発症が心配な場合は、専門の医師やカウンセラーに相談し詳しく説明を受け、将来の健康について専門家の意見とアドバイスを受けることをお勧めします。

詳細は
日本HBOCコンソーシアム
(同NPO法人は令和2年7月に解散
となっておりますがホームページは10月現在は閲覧可能です)
かんたんチェック表は同ホームページから

 

 

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