そもそもは、『風の森』近くにある峯山百体観音に用向きがあり出かけました。
いい感じの名前ですよね。『風の森峠』という名のバス停も見つけました。で、どこにあるかというと…
奈良盆地の西の端、大阪との県境にある金剛・葛城連山の麓、葛城古道のあたりです。
峯山には、坂東・秩父・西国各礼所の百体の観音様が祀られていて、一山を巡ると各霊場を参拝するのと同じご利益があるとされ、厄年の女性の聖地となっているそうです。
『百体観音こちら』
の案内板どおりに歩いていくと、
あれ?道は行き止まり。
引き返して看板の→の先をもう一度
よく見ると、確かに山の入口らしきところがあるのですが、そこにはしっかりと柵がしてあります。
神域によじ登って入る勇気もなく困った。どうしようかと柵に近づいてみると、「入山したい人は、自分で扉を開けて通ったら閉じるように」の指示が小さく書いてありました。
どうやら柵はイノシシ除けのためのものだったのです。
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険しい山道のあちこちに朱塗りの祠が点在しています。 | 素朴でやさしいお顔をされた観音様 坂東 十三番 金龍山 浅草寺 |
百体観音様にも無事に辿りつき用事も済んだし、せっかくなので葛城山にも行ってみよう!
葛城山は、標高959.7mで登山初心者でも楽しめる山ですが、今回は思いつきで訪ねたので
ローブウェイを利用することにしました。
平日の昼過ぎ、ロープウェイ乗り場に人影はありません。
動いているのかなあ??と心配になってキョロキョロ。
「こっちで売ってるよー(切符)」
窓口兼乗り場のおじさんが声をかけてくれました。(往復1,250円)
この時は、時刻表どおりというより、人が来たら出発するようなのんびりした雰囲気でした。
乗客は編集隊員2名のみ。
ツツジの季節には絶景を見ようと乗り場に行列ができ、2時間待ちの時もあるようです。
6分ほどで山頂駅に到着。山の上はさすがにひんやり。駅から坂道を15分くらい歩けば山頂です。
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ススキがさわさわと風になびく音が心地イイ! | 山頂は広々としていて、天候によっては 奈良、大阪、淡路島、四国の島々まで望めます |
しばらく涼風に吹かれてぼんやりしていると、曇間から光が漏れ出し、
いく筋もの光が差してきました。
おお~!神々しいほどの美しい眺めに
体に溜まったもやもやが浄化されていくようです。
奈良方面を見下ろせば、のどかな大和平野が広がります。
正面に見えるこんもりと盛り上がった低い山は、大和三山のひとつ畝傍山、
その後ろは天の香久山。左後方の小さな山は耳成山。
夜明け前の大和平野の景色は、格別の味わいがあるそうです。
大阪側の展望は、大阪市街、大阪湾も見晴らせ、あべのハルカスも見つけました。
こちらは夜景がおすすめ。
街の明かりが遠くに光る様子はとても幻想的。
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かつらぎ高原ロッジでは、名物の鴨鍋がおすすめ。 食事を楽しみながら金剛山の雄大な山容も望めます。 |
そうそうこんなLOVEなものも!恋人の聖地 |
偶然ぶらりと訪れた葛城山でしたが、思いがけない美しい景色に癒されました。
なんだかほっこり。
葛城山の冬は景色が一変し、樹氷や霧氷が美しい銀世界が広がるそうです。
もうすぐ冬がやってきます。