所用で埼玉県に出向いた帰り、まっすぐ東京駅へ向かおうとしていたときのことです。
上野駅で乗り換え間違いをしないようにキョロキョロしていると、聞こえてきたのが津軽三味線。
あの叩きつけるような激しい演奏と合間って、せつないような艶のある音色が響いてきます。思わず立ちどまって聞き入ってしまいました。
「東京だば、暖かいね。つんがるは半袖のひとなば、いねーど」のんびりとした語りも楽しい
最後の一曲、津軽じょんがら節を聴き終わる頃には、なんだか緊張もほぐれ、
編集人の遊びモードにスイッチ ON!
ちょっと上野を歩いてみたくなりました。おのぼりさんの定番?! そうだ!西郷さんに会いに行こう!
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上野駅からスグの上野公園。木漏れ日のなか、のんびり散策する親子連れ | 石段を上がったところにいた~!草履ばきに着流し姿で愛犬 ツンを連れて西郷隆盛どんが立っておられました。この銅像、高村光雲(詩人の高村光太郎の父)作なんですね |
ぶらぶら歩いていると園内にある清水観音堂に、枝を輪のように丸めた松の木を見つけました。江戸時代の浮世絵師、歌川広重の「江戸百景」で描かれた「月の松」を約150年ぶりに復活させたものです。丸めた松の枝を満月に見立てたもので、そこから見る不忍池の風情を楽しむのが江戸っ子の粋だったそうですよ。
広重はこの松をこよなく愛し、構図を変えて春と秋の二つの風景を描き残しています。もちろん自然にこんな枝ぶりになるわけではありません。江戸の植木職人が苦心して丸めたと思われます。その後、明治の台風で失われてからは、忘れさられていましたが、この度、平成の職人さんが3年がかりで仕立てたそうです。
さて、復原といえば東京駅です!
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大正初期、創建当時の姿でよみがえった美しい赤レンガ駅舎 | みごとな装飾が施されたドーム内 |
少し遅めの新幹線の切符を買い、東京駅付近も散策してみることにしました。
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丸の内仲通り 街路樹と石畳がおしゃれです |
丸の内中央口から5分 和田倉噴水公園。昭和36年、天皇皇后陛下御成婚記念に建設され、皇太子殿下のご結婚を機に平成7年に再整備された公園 涼しげな噴水に癒されます |
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10分ほどで皇居外苑に到着。大都会東京の玄関口のすぐそばにこんな静かな時間が流れる場所があるんですね | 広大な芝生広場には約2,000本の黒松が植えられています |
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皇居外苑から臨む丸の内高層ビル群 | ひとのいいおまわりさん。話しかけやすい雰囲気は万国共通のようで、いろいろな人が尋ねます |
皇居内は広くて、そろそろ時間もせまってきたので二重橋は遠くにのぞむだけにしました。
思いがけず体験した「おひとり様ぷち観光」に大満足!
味をしめた編集人のお江戸旅はこれからも続きそうです。乞うご期待!