英名はポピー。
栽培の歴史は古く、
紀元前、エジプト王朝の墓の壁画に
描かれていたそうです。
ところ変わって、古代中国では、
楚の項羽が愛した、虞美人の
墓のそばに咲いたといわれ、
漢名は虞美人草。
日本で「虞美人草」といえば、
夏目漱石の小説が有名ですね。
新しい小説の題名を何にしようか
と考えあぐねていたとき、
散歩中に買った鉢花の名を
植木屋さんに教えてもらって
「これはイイ!」と決めたとか。
印象派の画家モネの「ひなげし」。
モデルは妻のカミューと息子のジャンです。
丘の上にいた親子は、
ひなげしの美しさに見惚れて
モネのすぐそばまで来てしまいました。
モネは時間の流れのまま、素直に
手前にもふたりを描いたのでしょうか。
ほのぼの幸せを感じる作品ですね。