Vol.122 2018.02.05 ビタミンB群欠乏症に注意!

女性イメージ

ビタミンB群とは?
最近、目立つのがビタミンB群欠乏症です。
ビタミンB群は、代謝ビタミンとも呼ばれ、体内で
エネルギーを作るのに欠かせないビタミンです。

おもな種類に、ビタミンB1、B2、B6、ビオチン、ナイアシンや葉酸などがあります。

これらは、更年期の女性には欠かせない栄養素で、
欠乏すると肩こり、筋肉痛、慢性疲労、うつやイライラ、皮膚の乾燥、白髪などさまざまな症状が起こります。

助け合って働くビタミンB群
注意したいのは、ビタミンB群は単体ではその効果を発揮しにくいということです。
たとえば、葉酸がうまく働くためにはナイアシンやビタミンB12が必要ですし、ビタミンB6が
働くためにはビタミンB2が必要です。
つまり、さまざまなビタミンBをバランスよく取っていないとその恩恵に与かれないことになります。
B1だけ、B2とB6だけが多く含まれるようなサプリメントの摂取は有効とはいえません。

予備軍も含めビタミンB群欠乏症が増えてきている
これまで日本人の普通の食生活であれば、ビタミンB群は不足することがないと考えられてきましたが、
最近ではビタミンB群欠乏症が増えてきているのです。

それは血液検査のデータからも分かります。
たとえば、葉酸が欠乏すると細胞分裂がうまくできないため皮膚が荒れるのですが、同様に赤血球の
細胞膜をうまくつくることができず赤血球が大きく脆弱なります。そのため、血液検査でMCV
(赤血球の大きさ)が98以上(一般的なMCVの標準値は86~98)ある人は、葉酸欠乏かビタミン
B12欠乏を起こしている可能性があります。
 

一方で、標準値に入っていれば安心というわけではありません。標準範囲であっても上限に近い場合は
グレーゾーンなのです。このグレーゾーンまでを含めるとかなりの数のビタミンB群欠乏症の人がいる
ことになります。

ビタミンB1の多い食品として豚肉があげられますが、B群ビタミンは動物性の食材に多く含まれる
ビタミンです。ですから、ベジタリアンの方はビタミンB群欠乏症に陥りがちですから注意してください。

 

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