Vol.120 2017.12.04 更年期から増加する生活習慣病

日本人女性の平均寿命は世界一
伝統的な日本の食事は、栄養バランスの優れたホールフードであり、アンチエイジングの要です。ill_041_xs
その証拠と言えるのが〝長寿大国〟と呼ばれる日本人の寿命の長さです。

厚生労働省の「平成26年簡易生命表」によると、日本人女性の平均寿命は86.83歳、この数字は過去最高を記録しており、3年連続で世界一になっています。

生活習慣病はが病気のリスクを高める
一方、寿命が長くなることで心配されるのが健康です。ここ数年、日本人の死因第1位は「悪性新生物(がん)」です。
「人口動態調査」(厚生労働省)によると、2015年に「悪性新生物」で亡くなった人の数は37万人。
2位の「心疾患」が19万9000人ですから、約2倍以上の数字になります。

がんは〝生活習慣病〟と言われるように、食習慣や運動、喫煙、飲酒の有無など、普段の生活スタイルが発症に深く影響すると考えられており、たとえば肺がんでは喫煙が、大腸がんでは「食の欧米化」がその要因のひとつに挙げられています。動物性脂肪やコレステロール、塩分の過剰摂取で発がんリスクが高まることや、食物繊維の不足により腸の機能が低下するためです。

また、日本人の死因2位である「心疾患」や、それに次ぐ「肺炎」「脳血管疾患」などの発症にも、生活習慣は深くかかわっています。
生活習慣病の恐ろしいところは、長年の習慣によって少しずつ危険因子が積み重ねられるため、自覚症状が現れるころにはかなり進行しているという点です。自己判断で他の病気や年のせいと放置し、悪化させてしまうケースが少なくありません。

50代で生活習慣の見直しを
更年期がはじまる50代前後は、重篤な状況につながる病気の芽が出始めている時期であり、この時期の生活習慣はその後の人生の良し悪しを決めると言っても過言ではありません。栄養バランスのいい食生活と適度な運動を心掛けるなど、生活習慣の改善に努めることが、いつまでも美しく健やかにすごす秘訣なのです。

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