Vol.119 2017.11.06 サプリメントの品質

製造過程での品質・安全管理の問題点
サプリや健康食品を購入する際、機能や効用に加え天然由来』の成分かどうかを気にする人も多いのではないでしょうか。しかし、実際には『天然由来』という表示がなければ見極めるのが難しいと言えます。サプリ

たとえば価格では、一般に天然由来のものは高く、合成品はリーズナブルなものが多くみられます。また、成分表示では、天然由来のものはフルーツや野菜などの食品名が並んでいますが、合成品はビタミンC、カルシウムなど、成分の名称そのものが記されています。しかし、中には高価であるのに合成品というケースもありますし、品質管理が徹底されていないために天然由来でも有害な物質が含まれているケースも考えられるなど、玉石混交の状況です。

ガイドライン活用は60%、GMP(適正製造規範)取得は70%
なお、厚生労働省では、品質や安全性に関して一定の品質を保とうと健康食品の安全性評価ガイドライン』や『GMP:Good Manufacturing Practice(適正製造規範)』といった基準を設けています。
製品が出来上がるまでの、原材料の仕入れから製造、出荷に至るそれぞれの過程で正しい品質管理がされているか調査するもので、このガイドラインやGMPの認定を受けている工場で製造された製品であれば、一定の品質が保てていると判断できます。

ところが「公益社団法人 日本通信販売協会」の行った調査によると、ガイドラインを活用している企業は6割程度、GMPを取得している工場がある企業は7割程度となっています。また、GMPに関しては「すべての商品を取得工場で製造している」と回答した企業は34%、「商品パッケージにGMP取得マークを表示している」とした企業は16%しかありませんでした。

つまり、いま市場に出回っている多くの商品は、品質のバラツキがあり安全性やリスクに関しては消費者に委ねられていると言っても過言ではありません。

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