Vol.118 2017.10.02 果物を食べよう “ぎんなん”


ぎんなん(銀杏)

ぎんなんは、イチョウの樹になる実の中のさらに殻に包まれた胚乳種の部分を食べます。イチョウは“活きた化石”と言われるほど大昔からある樹木で、雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけ。実は黄色いさくらんぼのような形をしていますが、非常に臭いが強く、果肉は食べられません。臭いの原因は、実の部分に含まれる酪酸とペプタン酸。ギンコール酸という成分が含まれ、実を素手で触るとかぶれることもあるの気をつけた方がよいですね。

大阪・御堂筋のイチョウ並木が知られていますが、ちょうど今、ぎんなんの実が黄金色に色づいているようです。御堂筋のイチョウ約千本のうち、実を付ける雌株は約4分の1だとか。

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9月から11月



効能

●栄養価が高い
炭水化物、脂質を多く含み、カロテン、ビタミンCなども多い。
●ミネラルが豊富
カリウムをはじめ、マグネシウムやリン、鉄など、骨を作るのに欠かせないミネラルを沢山含んでいる。
●古くから民間療法でせきや痰、また、夜尿症などに使用されている。
●食べ過ぎで銀杏中毒になる
ぎんなんにはビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシンという中毒物質が含まれており、食べ過ぎるとけいれんなどの中毒が起きるそうです。特に幼児には解毒能力が弱いので注意が必要です。成人で10個ぐらいまでに。


べ方

●皮の剥き方
殻ごと炒るように焼いてから中身を出す方法と、殻を割ってから茹でる方法がある。殻を割ったら、次はぬるま湯の中で優しくこすり薄皮をとる。

●電子レンジで簡単つまみ
電子レンジを使い簡単に火を通して食べられる。ぎんなん割り器などを使って殻を割ってから、塩少しと共に茶封筒などに入れ、電子レンジに1分から1分半ほどかけて火を通し、はじける音がし始めたら取り出して封筒を振り塩をまぶし、殻から取り出しながら食べる。(火の通り方や仕上がりを優先するなら鍋で乾煎りするほうが綺麗に仕上がる)
●ぎんなんの炊き込みご飯や茶碗蒸し。
●串焼きや串揚げにも。
●中国料理では炒め物に加えたりする。
●さっとバターで炒め、肉料理や魚料理の付け合せに加えても良い。

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