Vol.99 2016.03.07 花粉症の治療

花粉症
花粉症の原因は、コンクリートが増えてアレルゲンとなる花粉が吸着せずに都会に飛散したり、
遺伝的原因や食生活の変化、ストレスの増加など複雑な要因がありそうです。

治療法は、以前にはアレルギー反応を抑えるために抗ヒスタミン剤を
投与していましたが、3703眠気やけだるさが伴いました。最近では、これらの副作用をかなり軽減した抗アレルギー剤が登場しています。

例えば、アメリカのパイロットに使用を認められているアレグラやクラリチンは、ほとんど眠気を生じません。また、点鼻薬でも即効性だけでなく、持続性のある抗アレルギー剤や副腎皮質ホルモン剤なども登場しています。

花粉症の漢方治療
漢方には、現代医学的な意味でのアレルギーという概念は存在しません。鼻アレルギーの主症状、くしゃみや鼻水は水毒(水分代謝の異常)としてとらえられます。

治療薬としては、代表的な方剤としてまず小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が挙げられます。その他には、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)や 葛根湯(かっこんとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などの方剤が、その人の証(体質)にあわせて処方されます。

これらの方剤は麻黄を 含むものが多く、麻黄はエフェドリンという成分を含んでおり、現代医学的なアプローチからも理にかなった処方です。もちろん漢方で全ての花粉症を治すことはできませんが、症状の改善はかなり期待できます。

アロマセラピーの効果
最近、花粉症にたいするアロマセラピーの効果も期待されています。
代表的な精油として、フトモモ科のティートリーやユーカリなどがあります。
これらの精油は、1.8シネオールやαピネンなどの成分を含んでおり、免疫賦活作用や強い殺菌力を持ち、
特に呼吸器系への治療特性が注目されます。

 

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