この写真を撮影したのは、なんと昨年のクリスマス2015年12月25日！
京都市役所のある御池通と柳馬場（やなぎのばんば）通の交差する角に咲いていました。
あれれ？この季節に桜？まさか…と近づくと、まさしく桜なのです。
案内札によると、この桜は秋から春にかけて花を咲かせる『不断桜』という種類で、
「１年のうち最も寒く寂しい時期に人々の心を和ませようと一生懸命努力して咲いてくれています（中略）この木が大好きな粋な仲間が集まって『御池桜』と呼んでいます。市民の皆様も可愛がって」と結ばれていました。
春うららに咲く桜もみごとですが、小雪舞う頃の桜はとても健気で「頑張ってるね！」とつい声をかけたくなりました。ほかにも京都では大原・実光院の不断桜が名所として知られています。
余談ですが…
お座敷唄として有名な『梅は咲いたか』（江戸端唄はうた）は、花柳界の芸姑さんたちを季節の花々にたとえて歌ったものらしく、梅の花は若い芸姑、桜は上の姐さん、柳はゆらゆらと移り気、山吹は実を結ばない浮気性。なんて説明したがるのは無粋の極みでございました。
梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳やなよなよ風次第
山吹や浮気で 色ばかり
しょんがいな
