Vol.95 2015.11.02 「5人に1人が発症する脳卒中」

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脳卒中は、脳梗塞と脳出血の総称です。
国立循環器病センターが行ったコホート調査によると5人に1人が脳卒中を発症し、圧倒的に多いのは、脳梗塞です。

コホート調査とは、「前向き」未来に向かっての追跡調査です。
最初に健康な人の生活習慣(喫煙・飲酒・食生活)などを調査し、この集団を追跡調査して、後から発生する疾病を確認する研究手法です。

前向きコホート研究は、多人数の集団を長期間にわたって追跡調査しなければならないため、多大な手間と費用がかかります。

脳梗塞の予防検査
皆さんは脳ドックを受けられた事はありますか?
MRIは磁気共鳴(MR)という現象を利用して撮影された画像(Imaging)のことをいいます。MRAはMRI装置で撮影された血管の画像(Angiography)のことを言います。脳ドックでは、MRIやMRAが多く使用されています。すでに起こっている、脳梗塞の診断にはMRIやMRAが有用です。

頚動脈エコー検査

一方、頸動脈エコー検査は、動脈硬化による頸動脈の内壁の肥厚(プラーク)や、血流の状態をチェックします。頸動脈エコー検査で明らかなプラークを認めても、MRIやMRAでは正常と判定されることが大半です。脳梗塞の予防には、MRIやMRAよりも頸動脈エコーが有用です。

死亡原因や寝たきり原因の上位を占める脳梗塞は、50代から急増します。
短時間で、体にも負担なく行える頸動脈エコー検査を50歳から受けてください。当院では、女性に多くみられる甲状腺の異常のチェックも同時に行っています。

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