Vol.94 2015.10.05 野菜を食べよう “里芋”

 

里芋
サトイモは根のように見えて実は茎が肥大したものです。株の中心に親イモができ、その周りに小さな子イモが増えていきます。色々な種類があり、たけのこ芋のように親芋を主に食べる品種や土垂などのように子芋だけ食べるもの、また、えび芋のようにそのどちらも食べるものとあります。中には、ズイキや八つ頭のようにそこから伸びる葉茎も食べるものもあります。
おしり部分がふかふかしていない、赤い斑点や変色のないものを選びましょう。
保存は泥つきのまま新聞紙などに包み、冷蔵庫に入れず風通しのよいところにおいておきます。
ときどき、サトイモを扱うと手が痒くなる人がいますが、これはシュウ酸という成分で、刺のような形の結晶になっているため、皮膚に刺さるからだそうです。またこれは、味の上でのエグミにもなっています。
サトイモ
9月~11月
成分・効能 ◆ガラクタンとムチンというぬめり成分を含む。
ガラクタンは食物繊維の一種で、脳の細胞を活性化したり、免疫力を高めます。
ムチンには、粘膜を保護する作用があり、感染症予防にも効果があります。
◆カリウムが豊富。
体内の余分な塩分を排出ため高血圧予防にも効果的です。
調理

◆里芋は水分以外はほとんどがデンプンで、加熱すると消化・吸収しやすくなります。
 卵などのタンパク質と合わせると効果的にタンパク質が吸収できます。
◆ぬめりが強いので皮を剥くときは、一度よく水洗いをして乾かしたものをナイフでむきます。
◆煮物にする場合は、皮をむいてから塩でぬめりをすり落とします。米のとぎ汁に少量の酢を加えた茹で水で下茹でした物を使います。そうすることで、エグミを取り除き、芋は白く、澄んだ出汁またはスープに仕上げることができます。

Copyright © 2024 NAKANO SHIRO LADIES CLINIC ,all rights reserved.
〒631-0001 奈良県奈良市北登美ヶ丘5-2-1 / TEL:0742-51-0101 FAX:0742-51-0770