日本人には古くから親しみのある花で、万葉集にはケイトウの種を蒔いて育てる、こんな歌が残されています。韓藍(からあい)は古名です。
秋さらば 写しもせむとわが蒔(ま)きし 韓藍(からあい)の花を誰か摘(つ)みけむ
秋になったら写し染めにしようと、わたしが種を蒔き育ててきたケイトウの花なのに誰が摘んでしまったの
古歌にも詠まれているように花弁の鮮やかな赤色は染料として用いられていたようです。
時を経て、園芸種として改良が重ねられ、昔ながらのトサカケイトウは少なくなり、最近では、フサフサした花穂が愛らしいウモウケイトウや穂が長いヤリゲイトウが人気です。色もカラフルで赤、オレンジ、黄色と揃い、秋の庭に彩りをそえています。
円く植えるとなんだかバースデイケーキみたいですね。
え?!ローソク何本たっているかですって?まあ、たくさんの方が可愛いということで…