Vol.93 2015.09.07 転倒骨折と骨密度

要介護・要支援の原因となる転倒骨折
骨粗しょう症は閉経後の女性に多く、骨密度は50歳~60歳の間、滑り台のように急激に減少し、高齢とともにそのリスクは高まります。また骨粗しょう症は、転倒骨折を発生してしまった場合に、要介護や要支援、寝たきりとなってしまう最大のリスク因子です。

転倒骨折をおこさないためのポイント
将来、転倒骨折をおこさないため、ひいては寝たきりなどのリスクを減らすためにも、50歳頃より、骨の健康に十分に留意してください。以下に骨の健康維持で気をつけていただきたいポイントをまとめました。

1)50歳(閉経)で、骨密度測定を行う
2)その後、1~2年毎に、すくなくとも2回は骨密度測定を行う
3)骨密度が低い方は、しっかりと膝を上げてウォーキングなどの運動を週3日程度行う
4)骨量減少や骨粗しょう症と診断されたら、投薬治療も考慮する
5)骨密度測定は、橈骨(手首)や踵骨(かかと)ではなく、腰椎と大腿骨近位部の2ヶ所測定を行う。(2015年版、骨粗鬆症の治療と予防ガイドライン参照)

当クリニックでの腰椎・大腿骨近位部が骨粗しょう症または骨量が減っている患者さんの統計結果です。
スクリーニングには大腿骨近位部の測定が特に重要です

骨密度減少のグラフ

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