Vol.92 2015.08.03 40歳から急増する卵巣がん

★ 40歳から急増する卵巣がん
子宮がんと卵巣がん、どちらの死亡者数が多いと思いますか?国立がん研究センターの統計によると、2013年の死亡者数は、子宮頸がん2656人、子宮体がん2107人、卵巣がん4717人です。

ところで、閉経したのでもう卵巣の病気は心配ない。そんなイメージをもっておられませんか?
これは間違いです。卵巣が頑張って働いてくれた生理も終わりやれやれ、とホッとしたくなりますが、
残念ながら卵巣がんは40歳代から急増します。つまり閉経後にこそ卵巣がんは注意しなければいけません。

卵巣がん2013年
卵巣がん 年代別志望者数 (2013年)

★ 卵巣がんは予防に有効な検診の間隔や方法が定まっていない
子宮がんや乳がん検診はよく耳にするようになりましたが、「卵巣がん検診」って言葉はあまり聞きなれません。「膵臓がん検診」も同様です。どちらも進行が速く死亡率も高い癌で、どちらのがんも予防に有効な検診の間隔や方法が定まっていないからです

★ 40歳を過ぎたら卵巣がん検診
卵巣がんの唯一有効な検診法は経膣エコー検査で、痛みはなく短時間で終わります。40歳以上の方は、卵巣がん検診の意識が大切です。

子宮内膜症から、がんに移行することも
一部の卵巣がん(明細胞がん・類内膜腺がん)は、子宮内膜症から発生することもわかってきました。卵巣にできた子宮内膜症は、経過に注意しなければなりません。経腟エコー検査は、卵巣良性腫瘍、子宮筋腫や子宮内膜症検診としても有効なので、20歳を過ぎた方は検診を受けましょう。

 

 

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