Vol.87 2015.03.02 女性がんの死亡率が増加しています

国立がん研究センターによる「女性がん統計」のグラフをご覧ください。

           2010年の女性がんの年齢別罹患率(対人口10万人)  グラフ1
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        1973年~2013年の女性がん死亡率(対人口10万人)の推移 グラフ2
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グラフ1が示すように、子宮頸がんは20代から30代後半に増加がみられ、罹患率の低年齢化が問題となっています。性行為により感染するといわれるHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因で、感染しても免疫システムにより排除されますが、感染が繰り返されるとがん進行へのリスクが高まります。

乳がんは日本人女性の全てのがんで発病第1位。30代から増えはじめ、40代後半から50代にかけてピークとなっています。近年では死亡率も明らかに高くなっています。(グラフ2)当院では、2011年7月時点で50名(開院より5年5ヶ月)の罹患者がみつかっています。

子宮体がんは50代から60代にかけて発病が顕著になります。閉経後こそ、要注意です。症状は、不正出血、おりもの、排尿痛、性交痛、骨盤付近の痛みなど。

卵巣がんは、40代後半から60代頃が最も多く、自覚症状が出にくいがんで、気づいたときには症状が進行していることも少なくありません。死亡率の高いがんです。(グラフ2)

いずれのがんも早期発見がカギとなりますが、検診受診率は、子宮がん、乳がんで20%台、といぜんとして低い状況です。

 

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