Vol.85 2015.01.05 野菜を食べよう

お正月のやさい

クワイ(慈姑)
勢いよく芽が出ることから縁起物として正月料理に用いられます。
クワイを選ぶ場合は、芽に張りがありピンとしている物、
丸く膨らんだ部分が硬く、表面に艶があるものを選ぶ。保存する場合は、水をはったボールやポットの中にクワイを浸して冷暗所においておくとかなり日持ちする。数日で使う場合は乾燥しないよう袋に入れるなどして冷蔵庫で保存。
kuwai
11月~1月
成分・効能 ◆主な成分は炭水化物。ビタミン類はあまり含まれていない。
◆カリウムが豊富。このカリウムにはナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きもあり、高血圧の予防や、筋肉の収縮をスムーズにする働きがある。。更に腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きもある。
調理 ◆クワイには強いアクがあるので、煮物などで食べる場合は下茹でをする。下茹では、皮を剥いて水にさらし、米のとぎ汁の中にいれて茹でる。
◆揚げたり、丸ごと焼いたりする場合はそのままでOK。
◆クワイは芽が伸びている事で縁起物として扱われているので、皮を剥く際に芽を折ったりしないよう注意して六方から八方剥きに。

 

金時にんじん
西洋系のオレンジ色はカロテンですが、金時人参などの赤い色はリコピンといわれる色素で強い抗酸化作用がある。
丸のままのニンジンを保存する際にはできるだけ乾燥しない様に新聞紙などで包み、冷蔵庫に入れておく 。冬など寒い季節は新聞紙にくるんだり、箱のまま冷暗所に。
葉付きの物は、葉の部分を根もとから切り落とし、葉の部分と根の部分を別々に保存。
ninnjinn
11月~2月
成分・効能 βカロテンを多く含み、抗酸化作用が強く免疫力を高め、美肌、がんの予防、老化を防止などの効果ある。
調理 ◆栄養成分は皮のすぐ下に集まっているので、無農薬の物を選びできるだけ皮ごと食べる。
◆葉は根の2倍のビタミンAを含んでいる。食物繊維も豊富なのでてんぷらやおしたし、胡麻和えなどでたべる。
◆にんじんには、ビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が含まれる。ビタミンCを含む食材と生のまま組み合わせるなら、にんじんを50°C以上で加熱するか、酢を使用する。(なますなど)
◆βカロテンは脂溶性のビタミン。バターやオリーブオイルと一緒に摂ると吸収率がUPする。

 

チョロギ
チョロギは中国が原産とされるシソ科の一種で、地下の根の先端に出来る3cm前後のくびれがある塊茎を食用としている。収穫されたばかりの物は表面が真っ白で、時間の経過とともに黄色っぽくなる。
数日以内に調理する場合は乾燥しないように袋などに入れ冷蔵庫にいれる。長期間保存する場合は梅干しと同じ15~20%の塩で漬け込み、使う際には水にさらして塩抜きする。
tyorogi
11月~1月
成分・効能

◆平成元年に京都薬科大の山原篠二助教授らによるマウスを使った研究で、チョロギに含まれる成分が低酸素状態の脳細胞を活性化するのに有効な働きがあるという事が実証。これにより脳梗塞や痴呆症などへの効果が期待されている。
◆チョロギの炭水化物にはデンプンが含まておらず、全てオリゴ糖。このオリゴ糖には腸内に乳酸菌などの善玉菌を増やす働きや、整調作用がある。
◆チョロギに含まれるアクティオサイドという成分には強力な抗酸化力があり、胃潰瘍になるほど胃酸が強くなっても、それを中和し潰瘍を防ぐ働きがある。
◆効能は冬虫夏草に準する漢方ではチョロギは冬虫夏草には及ばないものの、その効能はそれに準ずる薬効があるとされている。

調理 ◆一般的には梅酢漬けや味噌漬、醤油漬、粕漬などの漬物にされる。チョロギ自体には強い味が無く、塩漬けすることでパリッとした食感に仕上がり、加熱調理すると少しほくっとするユリ根やニンニクのような食感になる。
◆碗ものに(火が通りやすいのでさっと下茹でする)

◆サラダや和え物、マリネ
◆炒めものや揚げ物
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