夕方6時、まだ晩夏の熱気がこもる街をぬけだし、星空探検隊は山添村へ向かい出発。
目指すは神野山（こうのやま・標高619ｍ）。
この辺りは県指定名勝で県立月ヶ瀬神野山自然公園に指定されています。
付近には、神野寺、めいめい牧場、巨岩群が点在する鍋倉渓などもあり、昼間は散策も楽しめます。
さて、名阪国道・神野口ICを下りると「神野山」までは3.6キロ。看板が大きく出ています。
国道から田んぼ道を抜けて山道にはいったとたん、草木が醸す山の香りに圧倒されました。
山が生きている！
にぶっていた嗅覚も目覚める感じです。道なりに進み茶畑を抜けると、森林科学館に到着。
午後7時過ぎなので、もちろん閉館していますが、駐車場とトイレは利用できます。
森林科学館駐車場内の案内図
夕闇せまる山からの眺めは神々しいほどに美しい！
どこからかカナカナの鳴き声がきこえてきます。
涼風に吹かれ、感動していたのもつかの間、先客のふたりが車で立ち去ると、辺りはし～ん。
瑠璃色だった空は深みをまし、やがて暗闇に包まれます。天体観測に来たのですから、これでいいのです。
が、あまりにも人ひと気がない！心細い！
もしかするとココではないどこかにアマチュア天文家が集まる場所があるのでは？
ということで山頂方面に向かうと、ますます心細い山道に迷い込み…
「コ・ワ・イよ～！」
探検隊は即座に登頂断念を決定し、科学館駐車場へ引返すことにしました。
科学館に引き返す途中の茶畑からの眺め
「あっ！流れ星！」
すっかり暗くなった空に一筋の光が流れていきます。がぜん、ゲンキ回復！
遮るものがない夜空はまるい。空のあちこちに星たちが瞬いています。
刻一刻と漆黒がますたびに、星は鮮明に浮かびあがり、無数の星たちの饗宴にうっとり。
後日、問い合わせたところ、森林科学館から150ｍほど北へ下ったところにある駐車場
（星座の絵が描かれています）あたりが人気の観望場所になっているとのこと。
リベンジで昼間に行って見ると、ありました！
駐車場入口・白い星座が目印
アマチュア天文愛好家の方々は、一晩中夜空を眺めているひとも多いので、途中で帰るつもりであれば、
車は駐車場の出入り口付近にとめておいた方が良さそうです。そうでないと、出られなくなります。
聖地では、ちょっとコワイ思いもしましたが、山の空気の清々しさ、
虫の音を聴きながら眺める星空の美しいこと！これは病みつきになりそうです。
ライブカメラ山添村神野山
http://www2s.biglobe.ne.jp/~leopon/photo/stella.html
大阪市立科学館友の会星見サークル
http://www.geocities.jp/hoshimi_circle/kounoyama.html
