Vol.80 2014.08.04 チョウセンアサガオ

ちょうせんあさがお
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

インド原産。「チョウセン」とついているのは海外からきたことをさしています。
夕方に咲きはじめ、翌日の昼ごろにはしぼんでしまう1日花。
右の写真のパラソル状に巻いているのはつぼみ。
今夜あたり、花開くのでしょうか。
葉陰に見えるトゲトゲのまるい実には、たくさんの種がつまっています。
美しい花ですが毒性があり、誤って食べると中毒を起こします。
もし葉や実などにさわったときは、手をよく洗いましょう。

一方で江戸時代には薬草として輸入され、世界で初めての全身麻酔手術に
使われたのもこの植物です。

江戸後期、紀州の名医、華岡青洲は、チョウセンアサガオや数種の薬草を
配合した内服薬「通仙散」を案出し、世界初の全身麻酔に挑み、乳がんの
摘出手術を成功させました。
この成功を導くために、自ら人体実験を申し出た実母と妻の話は有名です。

当時の麻酔は現代のように短時間で効果をあらわすわけではありませんでした。
通仙散を飲んで効きはじめるまでに約2時間、手術を始められるのはそれから
4時間後。目覚めるまでに6~8時間もかかったといわれています。
(※和歌山県立医科大学附属病院 紀北分院ホームページより)

 

 

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