Vol.78 2014.06.02 「子宮がん乳がん検診」の受診率

★  女性の発がんリスク

日本人が生涯にがんになる確率(生涯危険)は、約2人に1人、夫婦単位で考えると100%に近い数字になります。また、女性特有のがんの発病生涯危険は約10人に1人で、年間死亡者数は約23,000人になっています。うちわけは、乳がん約13,000人・子宮がん約5,000人・卵巣がん約5,000人で、なかでも乳がん・子宮体がん・卵巣がんは年々増加しています。

★  日本人の検診受診率
日本人の乳がん子宮がん検診の受診率は、地域差はありますがおおむね20%~30%です。また、卵巣がん検診の意識も低いのが現状です。花イメージ欧米では乳がん子宮がん検診の受診率は80%前後で、日本人と比べて意識の差がかなりあります。例えば、乳がんの発病者数は欧米でも増加していますが、乳がん検診が普及し、乳がん死亡者数は減少しています。
日本では未だに死亡者数は急増している現状です。

★  検診啓蒙の意義
上記のように、日本人の女性特有のがんの発病生涯危険は約10人に1人、死亡生涯危険は約30人に1人です。ということは、 もし30人の方に女性特有のがんのリスクと検診の重要性を
伝えることができれば、おひとりの命を救える可能性があるということになります。(実際に受診するのは個人の意思ですが、すくなくともチャンスを提供できます)

みなさんも身近な方へこの情報を伝えて、啓蒙活動の輪に加わってください。ねずみ算的に、30人、300人、3000人と大きな波紋の広がりは、まず一人の意識から始まります。

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