Vol.75 2014.03.03 再発見!「市松人形」の魅力

 

 

 『工房 朋(とも)』
登美ヶ丘1丁目バス停から歩いて数分の
閑静な住宅地にあります。

<人形のモリシゲ>で知られる老舗の人形屋さんが30年ほど前にご家族で始められた工房です。

 

 

 

こちらはギャラリーコーナー。
ひとに百人百様の顔立ちがあるように人形たちの表情にも
微妙な違いがあり、その数は300~400種にも及ぶとか。
どれも愛らしいだけでなく、気品が感じられるのは
やはり作り手の愛情がこめられているからでしょうか。

 

 

圧巻は人形たちが纏う衣装です。江戸時代末期から昭和初期の古裂(こぎれ)を仕立て直したものです。

 

上は大正時代のモダンなデザインが ひときわ目を引く衣装。
現代にはない高級染料で染め上げられているそうです。

下は江戸時代の貴重な古裂です。袖に金糸のみごとな刺繍がほどこされているのがわかりますか?うつくしく豪華な刺繍などはそのままに、状態のよい部分だけを裁断し、人形の衣装として新たな命が吹き込まれました。

 

市松雛

工房内を拝見しました。
分業制の多いなか、朋さんでは、手間ひまをおしまず人形づくりの全工程を工房内でされており、一体の人形ができあがるまでおよそ半年というのも頷けます。

本体は胡粉(ごふん)という貝がらをくだいた粉と膠(にかわ)だけで作られているので、軽くて丈夫。
子ども達が実際に抱いて遊べるように工夫されています。
彫刻刀で微妙な表情がつけられていくと、しだいに愛らしい童女童子があらわれます。

  どんな衣装を着せてもらえるのでしょう。ぼくは陣羽織を着せてもらいまいた。足元の足袋も手作りです。

着物、帯、長襦袢、半襟まですべて丹精こめて作られています。こうした古裂だけでなく、ご家族の形見の品や娘時代に着ていた着物など、思い出深い一枚の着物を人形用に仕立て直しもでき、
ご自身の手で縫い上げる人形教室も開かれています。

あまり市松人形に親しみのない方でも、どこか懐かしくて、あらたな魅力に出会えるステキな工房です。
奈良工房は、事前に予約をしてからお出かけください。

工房 朋 奈良        奈良市登美ヶ丘1-3-15  TEL 0742-49-6028
                  営業 月・水・金 9時~16時 要予約

ギャラリー人形 朋 京都  京都市中京区三条富小路西北角SACRAビル1F TEL 075-211-5914
                   営業 11時~18時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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