上の写真は春日大社にある万葉植物園の冬の風景です。手前に細いまっすぐな枝がいくつも伸びているのが見えます。これがネコヤナギです。ちょっと意外な感じがしませんか。可愛い花房の印象が強くて全体のイメージがありませんでしたが、こんなふうに水辺に根をおろして枝をのばしているものが多いようです。
『ヤナギ』は万葉集中に39首も詠まれていますが、日本在来の枝葉が上にのびる『楊(ヤナギ)』と、中国から渡来した枝葉が垂れ下がる『柳(ヤナギ)』があり、楊の字は『カワヤナギ』を、柳は『シダレヤナギ』を 表しています。
近づいてよくみると、ありました。
あずき色の枝にかたい花芽がわずかにふくらんでいます。
やがて春の陽をたっぷり浴びるとネコたちもお目覚め。
艶やかで、ふわふわした絹毛が春をよんでいるようですね。
(下の写真はkimama-timeさんのブログからお借りしました)