Vol.188 2023.08.07 日本人と蚊のなが~い闘い!

Φ弥生人も蚊と闘っていた
夏の夜、耳もとで「ぷ~ん」。
「あっちいけ!」
寝ぼけながら手を振り回すと束の間の平和が戻ります。
だけど…あーやっぱりまた「ぷ~ん」
このやっかいな生き物「蚊」との闘いの始まりは弥生時代まで遡ります。

大陸を追われた倭族が日本へ渡ると水耕文化が伝承されました。この頃が弥生文化が始りと言われています。でも、、水田が広がれば、同時に蚊が増える。日本人と「蚊」の熱いバトルが始まりました。

Φにくきもの 枕草子
平安時代にはあの貴女も…
「ねぶたしと思ひて臥したるに、蚊の細声にわびしげに名のりて、
顔のほどに飛びありく 羽風さへ、その身のほどにあるこそ、いとにくけれ」

寝ようとする矢先に耳もとで蚊が細い声でやるせなさそうに飛んでいるのは、しゃくにさわるなあ
清少納言もイラっとしながら団扇で蚊を追い払っていたのでしょうか。

Φクレオパトラも愛用した蚊帳
蚊帳は古代クレオパトラが愛用していたとも言われ、日本には奈良時代に中国から伝来しました。ですが高級品で庶民の手が届くようになるのは江戸時代に入ってからのこと。

それでも蚊はかまわず飛んできます。庶民のくにくの策として、木材や草などを燃やす蚊遣火を焚くようになり、その煙で蚊を追い払っていたようです。でも火事の危険や何といっても人にとっても煙は煙たいですよね。

Φ蚊取り線香の誕生
1890年
金鳥が開発した蚊取り線香が劣勢にあった(?)闘いの救世主となりました。
画期的な対策でしたが当初は棒状で持続期間は40分程と短くすぐに燃え尽きてしまいました。
渦巻き状になったのは、創業者の妻が庭で蛇を見て思いついたそうです。その香りとともに日本の夏の風物詩として定着しました。

今では様々な蚊取りグッズが販売されています。
でも蚊取り線香がなくならないのは日本人の郷愁にもつながるからでしょうか。

Φ蚊取り線香クイズに挑戦!
ここに1時間で燃え尽きる蚊取り線香が2つあります。この蚊取り線香を使って、45分を計るにはどうしたらいいでしょう?

おわかりですか??司朗先生も挑戦中!

正解は
http://nazo-nazo.com/sp/cat400/post-77.html

 

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