Vol.186 2023.06.05 「中性脂肪の質」とは?

◆中性脂肪とは?
そもそも「中性脂肪」とはなんでしょう。(以下ウィキペディアより引用)
グリセリン脂肪酸エステルにはモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド(TG)が存在するが、血液中に含まれる中性脂肪のほとんどはTGである。したがって、中性脂肪はTGと同義とする場合も多い。脂肪酸とグリセリンが結びついて中性を示すので「中性脂肪」と言う。中性脂肪の成分である脂肪酸は動物においてはステアリン酸、パルミチン酸など飽和脂肪酸が主であり、動物性の中性脂肪は室温で固体であるものが多い。

◆中性脂肪と脂肪酸
皆さんは、血中の中性脂肪が高いとか低いとか聞きますよね。
では、中性脂肪の質って考えますか?
皮下脂肪や内臓脂肪のほとんどは中性脂肪です。
中性脂肪の大半はトリグリセライド(TG)です。「トリ」とは「3つの」という接頭語で、グリセリンに3つの脂肪酸がついています。ですから、脂肪酸の違いで皮下や内臓の中性脂肪にも質の良いものと悪いものがあるのです。

◆脂肪の質
マスコミを通して、「DHA」や「EPA」などの脂肪酸はご存じですね。
牛肉とアラスカのアザラシの脂肪を比較してみると、アザラシの脂肪にはDHAやEPAなどのω-3系脂肪酸を多く含みますが、牛肉のω-3系脂肪酸の含有量はゼロです。これは、牛は草食・アザラシは魚食の違いです。伝統的にアザラシの生肉を食していたグリーンランドイヌイットの心臓病の死亡率は、デンマーク人の7分の1なのは特筆すべきデータです。

※現在はイヌイットの食生活にも変化がおきています。

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