Vol.162 2021.06.07 おススメDVD『グリーンブック』

グリーンブック1

時は1962年、黒人天才ピアニストとそのドライバー兼用心棒となったイタリア系アメリカ人が、黒人への人種差別が色濃く残る南部へとコンサート旅行へ向かう、実話をもとにした感動のロードムービーです。生まれも育ちも違う、性格も正反対の2人が織りなすコミカルなやりとりが微笑ましく、理不尽な差別には憤りを感じ、しだいに深まる2人の絆に心うたれて…観賞のあとはいつの間にか笑顔になれ、心に爽やかな風がふく、そんな編集部オススメの映画です。2019年アカデミー賞で作品賞など3部門を受賞作品。

★2人のおじさんの特徴はこんな感じです★

ドクター・シャーリー
類まれな才能をもつ天才ピアニスト
カーネギーホールの上層にある超高級マンションに住む
物静かでインテリジェンスがある。ロマンチックなラブレターも得意
めちゃくちゃオシャレ!登場シーンの衣装はちょっと笑える
「暴力は負けだ。品位を保つことが勝利をもたらすのだ」
いかなる仕打ちを受けようと、そこで取り乱すことなく、冷静に
自らの品位を保つことこそがシャーリーの戦い方

トニー・(リップ)・バレロンガ
ニューヨークの高級ナイトクラブで用心棒をつとめる
クラブがリニューアルのため2ヶ月休みとなり、気はすすまないけれど愛する家族のためドライバーになる
粗野で教養はないけれど、腕っぷしはつよく機転もきき、トラブルをおさめる才覚がある
ピザは二つ折りにしてガバガバ食べる
ケンタッキーフライドチキンの骨は車窓からポイっと捨てちゃう
シャーリーを侮辱する暴言をはいた警官に怒り、コテンパンに殴りつける。そして留置所へ

タイトルの「Green Book」 とは、アメリカ合衆国で人種隔離政策を行っていた
1930年代から60年代にかけて黒人ドライバーが安全にドライブできる給油所や
ホテルなどを紹介したガイドブックのこと。

映画のなかで、南部の富裕層の人びとはシャーリーを歓迎し、
その才能に賛辞をおくりながらも、一方では演奏が終わると1人の“黒人”として、
何のためらいも、考えもなく差別的な態度をとるシーンがあり、驚かされます。

これほど極端ではないにしても、昨年、米国の黒人男性が警察官の暴行により
亡くなられた事件も記憶に新しく、米国においての人種差別の根深さが感じられます。

ドクターシャーリーの演奏旅行の本当の意味は?

編集人はこの映画を観て人種差別をなくすには
どうしたらよいのかを考えるきっかけにもなりました。

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