Vol.156 2020.12.07 骨粗鬆症検査は何歳から?

◆検診の受診年齢
奈良市では、40歳~70歳の女性を対象に、5年毎に骨粗鬆症検診を実施しています。

では、あなたは「どんな意識で何歳から骨粗鬆症検診を受診しますか?」

◆骨粗鬆症による大腿骨骨折は寝たきりリスク第1位
骨粗鬆症の問題点
は、腰椎の圧迫骨折や大腿骨頸部の骨折による後遺症や寝たきりリスクです。大腿骨頸部骨折

例えば、日本人女性の約10人に1人が大腿骨頸部を骨折しますが、その内40%の方は後遺症が残り、10%の方は骨折後寝たきりのまま1年以内に亡くなっています。

平成17年度の東京都の寝たきり原因調査では、女性の寝たきり原因の1位が骨折転倒(24%)で、高齢による衰弱(20%)、脳血管障害(17%)より多い実態です。

女性の骨密度は女性ホルモンが減少する更年期、つまり50歳からの10年間はジェットコースターの
ように急激に減少します。
当クリニックの測定結果でも、60代で32%、70歳以上では56%の方が骨粗鬆症です。

骨粗鬆症予防で重要なのは運動
最近マスコミを通して、骨粗鬆症予防の食材やサプリメントが多く紹介されていますが、
骨粗鬆症予防の重要度でいえば9割以上は運動です。
ただし、骨粗鬆症の意識が強くなる60~70歳では、筋力低下や骨密度低下のために十分な
運動ができない方が多くなります。

50歳から骨粗鬆症検診受けましょう
女性は、骨密度が急降下しはじめる50歳での骨粗鬆症検診を推奨します。
特に骨粗鬆症リスクの高い方、運動不足、痩せ体質、偏食極端なダイエット経験のある人、
血縁者に大腿骨頸部骨折を起こした人は注意が必要です。

将来の寝たきりは、自分自身だけでなく、介護する家族にとっても大きな負担になることに留意して、
20年後もいつもの笑顔で元気な毎日をおくるために、50歳の骨粗鬆症検診を実践してください。

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