7.低容量ピル その1

Q:従来からある女性ホルモン剤とどこが違うのですか。
A:まず、避妊のためにつくられた薬という点です。従来の女性ホルモン剤はホルモンバランスを整えたり、生理不順や月経困難症の治療薬として使われてきま した。避妊目的でピルを使う場合は、長期間、毎日飲む必要があります。そのため、低用量ピルは避妊効果のあげられる最小のホルモン量におさえられていま す。
含まれるホルモン量により中用量、高用量と区別されます。

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Q:ピルを飲むとどうして妊娠しないのですか。
A:生理のリズムや排卵を司っているのは脳下垂体から分泌されるホルモンと、その刺激を受けて卵巣から分泌されるホルモンです。
ピルは卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が 配合されています。ピルをのむと、卵胞が育たず、排卵がおこりません。

また、子宮内膜を薄くする作用もあり、月経困難症の治療薬としても使われるのはこのためです。

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Q:低用量ピルにはどんな種類がありますか。また、その飲み方は?
A:エストロゲンとプロゲステロンが同じ量ふくまれている一相性ピルは21錠飲み続けた後、7日間休みを置いて一周期とします。
生理の初日から飲み始め、休薬すると、2,3日後に生理様の出血があり、また、次の周期を繰り返します。
女性の生理的なホルモン分泌に近いかたちに二つのホルモンの配合量を変えたのが段階型ピル。二相性と三相性があり、全体としてホルモン量を減量していま す。飲み方は一相性ピルと同様、21日間飲み続けます。また、7日間はホルモンを含まない偽薬を入れて28日間休みなしに飲み続ける28日タイプのピルも あります。どちらも避妊効果は変わりません。飲み忘れを防ぎ、習慣にするには28日タイプがお勧めです。

ただ、飲み忘れたときには妊娠のリスクがあります。一日だけ飲み忘れた場合は飲み忘れた分を飲み、その日の分も飲みます。2日以上忘れた場合は飲むのを止めて、次の周期から新しく始めます。

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Q:副作用の心配はないのですか。
A:低用量ピルは従来のピルに比べて副作用はかなり軽減しています。しかし、人によっては、吐き気、頭痛、乳房のはり、不正出血などの症状が飲み始めの頃 にでることもあります。これらの症状は2〜3周期でなくなることが多いですが、長引くときにはピルの種類が合わないこともあるので医師に相談してくださ い。

また、体質や持病によってはピルを飲めない人や注意が必要な人がいます。
例えば、ピル使用者の血管が血栓症になる率は非使用者の3〜4倍。たばこをすう人は血栓症のリスクがさらに高くなるので、ピルを飲むなら禁煙を心がけること。特に35歳以上で一日に15本以上の喫煙をする人はリスクが高くなります。
また、稀に肝機能に異常がでる方もいます。

ピルを飲む前に十分な検査と医師と納得のいく話合いをもつこと。服用後も定期的に血液検査や子宮がん乳がん検診を受けることも大切です。

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