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Vol.110 2017.02.06 果物を食べよう “リンゴ”
リンゴ
冬の果物と言えば、やはりリンゴですよね。りんごは、明治時代に導入され、日本の気候風土に合わせ品種改良が盛んに行われた様です。100種前後の様々な品種が生まれています。世界には数千から一万種ほどもあるようです。
リンゴを布で少し磨くとピカピカになるのはなぜか?それはリンゴが作り出す天然ワックスが付いているからです。リンゴは熟してくるとリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸が沢山作られるのですが、これとリンゴの皮に含まれる成分によって天然のワックス状の膜が作られます。これはリンゴの中の水分などをしっかりと外に逃がさないようにする働きがあるんです。リンゴって凄いですよね。
収穫される時期は各品種とも1ヶ月から2ヶ月間程度のようですが、3ヶ月前後の長期冷蔵貯蔵が出来るため、実際に市場に出回る期間はかなり幅があるようです。 |
![yjimage[3]](http://www.clinica.jp/wp-content/uploads/2017/02/yjimage3.jpg) |
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旬 |
秋~冬(品種で違う) |
成分
・効能 |
●有機酸が豊富
クエン酸、リンゴ酸といった有機酸を多く含み、胃腸の働きを良くし、殺菌作用などの効果がある。また、乳酸を減して、疲れを取り除き、肩こり、腰痛の防止にも効果あり。
●カリウムが豊富
カリウムなどが体内の塩分を排出する働きがあり、高血圧に効果があると言われています。
●ペクチンの働き
リンゴの皮にはベクチンが多く含まれており、整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果がある。
●皮にはポリフェノールがいっぱい。
ポリフェノールにはコレステロールを取り除いたり、活性酸素を抑える働きがある。また、がん予防にも効果があると言われている。最近の発見では、このリンゴポリフェノールには、膚の光老化を防止する働きがある事が解った。
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食べ方 |
●なるべく皮も一緒に食べよう。
リンゴの皮やその近くには食物繊維やポリフェノールなどの栄養がいっぱい!。
●色止めはレモン汁か塩で
リンゴは皮を剥いていると茶色く変色する。これは酸化酵素によるものですが、これを防ぐには塩水に浸けるかレモン汁を加えた水に浸すと防ぐことができる。
●生のまま
そのままくし切りやスライスして。
すりおろしたリンゴは離乳食や風邪を引いたときなどの栄養補給に。
ピューレにしたもので、ジュースやソース、シャーベットなど
●おろし金は陶器やプラスチックが良い
リンゴのポリフェノールは酸化しやすく、空気に触れるとすぐに茶色くなってしまいます。また、金属イオンとも反応しやすいので、おろすときは、陶器やプラスチックのおろし板を使う!
●製菓用として
ジャムや焼きリンゴ、また、キャラメルと共に煮込んでパイのフィリングに。
タルトタタンやパイのフィリングにする場合、一般的には紅玉がおすすめ。それ以外でも、果肉にしっかりと繊維を感じ、甘みよりも酸味がはっきりとしたもの、そして何より、香りが十分にあるものを選ぶ。
●保存方法
リンゴは保存性の高い果物.特にリンゴの季節は寒い時期が中心なので、冬などは暖房の入っていないところに箱に入れたままか新聞紙などで包んでおいておくだけで1カ月位は大丈夫。
リンゴはエチレンガスを放出し、果物を熟す働きがあるので、青いバナナなどを早く食べたい場合は一緒においておけばOK。そうではない場合、早く傷んでしまう事になるので注意。
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