vol.48 2011.12.05 子宮筋腫

☆ 主な症状
生理痛や過多月経、それに伴う貧血。不正出血、下腹部のしこり、頻尿、便秘、不妊などがあります。一般に子宮の腔内に向かって発育する粘膜下筋腫は症状が強く、子宮の外側へ向かって発育する奨膜下筋腫は無症状の場合が多いようです。

☆ 経過観察をするケース
経過観察の目安は以下のとおりです。症状だけでなく、妊娠を希望されるかどうかなども考慮しながら、治療を行うかどうかを決めます。
痛みや不快な症状が軽く、日常生活に影響を及ぼさない。貧血がない。ほかの臓器に影響がない。妊娠している場合、妊娠に影響しない。閉経が近い。

☆ 日常で気をつけること
自覚症状がなくても貧血である場合が多いので、血液検査を受けましょう。
また筋腫が大きくなったり、症状がひどくなったり、状況は変わりますので、定期的な検診はきちんと受診しましょう。注意したいのは子宮肉腫です。稀にしかありませんがとても悪性が強い病気です。子宮筋腫と鑑別がしにくく、確定診断は、手術をした後に組織をとって調べなければわかりません。筋腫が急に大きくなるような場合は要注意です。定期検診の間隔は、医師の指示に従ってください。

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