江戸っ子は蕎麦好きで知られます。初物好きが好むのはやはり新蕎麦です。
9月に白い花が咲いた後、10月に実を収穫し、11月頃が新蕎麦の旬となります。
ですが残念ながら、現在のそば粉の8割は輸入で国産は2割にすぎません。
さて、蕎麦は単体で頂くのはもちろん美味しいのですが、日本酒との相性がまた格別です。その歴史は江戸時代にまで遡ります。当時は、蕎麦の作り置きができず、注文がはいってから蕎麦を打って、切り、茹でて、、、と少々時間がかかりました。そこで、日本酒と軽い食事をしながら、蕎麦を待つ、これを蕎麦前と言うんですね。お酒を頂かない方には申し訳ないですが、何だかとても贅沢で粋なひと時に思えます。
関西でソバの花がみられるのは、奈良県桜井市の笠地区、京都の南丹市美山町や亀岡市の犬甘野、兵庫県猪名川町、滋賀県高島市、和歌山県龍神村などがあります。