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ネムノキはマメ科の落葉低木で漢字で書くと「合歓木」です。
その由来は夜になると葉を閉じる(写真右)様子が眠っているように見える事から来ているようです。
万葉集には
昼は咲き、夜は恋ひ寝る、合歓木(ねぶ)の花、君のみ見めや、戯奴(わけ)さへに見よ
昼に咲いて、夜には恋しい想いを抱いて寝るという合歓(ねむ)の花を私だけに見させないでね。
ほら、君もここに来て一緒に見なさいな。
とロマンティックに詠われています。
合歓の花は6月頃にふんわりと茂った葉の間に淡いピンクの花が咲きます。花火のようできれいですよね。花のように見えるふわふわのピンクは、実は雄しべで、花は下方に白い小さく咲いています。
余談ですが筆者の亡くなった祖母が作ったちぎり絵があり
この原稿を書いていてはじめてそれが合歓の花だと気づきました。
何十年ぶりに懐かしい祖母を想う時間となりました。