『流動性知能』と『結晶性知能』
年を重ねると身体的機能や認知機能は少しずつ変化し、以前は簡単にできていた事に時間がかかるようになったり、できなくなったりして、時には自分自身にがっかりしてしまうこともあります。
「新しく買い替えたスマートフォンやアプリがうまく使えない」
「何かしようと思って立ち上がったけど、はて?何をするんだっけ」
こんな失敗をあげたらきりがありません。
では、脳の働きは加齢と共に衰えるばかりなのでしょうか?
実は経験を積んだ高齢者の方が優れていたり、生活習慣やトレーニングにより維持されたり伸びたりする知能があることが分かって来ました。
知能を『流動性知能』と『結晶性知能』に分類するという考え方に基づいています。
加齢により弱くなるのは流動性知能(Fluid Intelligence)で、これは生理機能に関係していて計算や暗記力など、新しいものごとに対処し学習する能力。
逆に学習や経験を積み重ねることで培われていく結晶性知能(Crystallized Intelligence)、例えば語彙力(言葉の数)、判断力、問題解決能力などは生涯を通して維持、強化される可能性があります。
たとえば語学も毎日続けて学習すると話せるようになると思えば励みになりますね。
~・~あなたの強みは何ですか?~・~
人生後半を豊かに楽しく過ごすもうひとつのヒントは『自分の強み』をいかしていくことです。
あなたの人生をふり返ってみて「よくやったなあ」と思えることはなんですか。
どのような強みがその体験を成し遂げるために活かされたのでしょう?
自分の強みといわれてもピンとこないなあ、という方はパートナーや友人に聞いてみてくださいね。
Let’s Enjoy Wonderful Aging!
※参考資料(ワンダフルエイジング/日下菜穂子著/ナカニシヤ出版)