この大きなツヤのある葉っぱに見覚えはありませんか。
そうです!ヤツデです。見慣れた植物ですがこんな可愛い花を冬に咲かせるとは知りませんでした。
農学博士の湯浅先生によると、花粉はハナアブやハエが越冬するための大切な食餌になり、
虫たちは受粉を果たします。冷たい冬に咲く植物と虫が互いに助け合って生きてるいる、
と思うと何だかほっこりしますね。
ところで、ヤツデは、天狗の団扇にたとえられて、邪気をはらうことから縁起物として、
昔から庭や玄関先に植えられてきました。
八手という名前ですが、数えてみると葉は8つではなく、7つまたは5つの奇数に分かれています。
どうもこの名前は末広がりで縁起のいい数字「八」による命名だったようですね。