Vol.143 2019.11.05 更年期障害

更年期と更年期障害
一般に女性は40代後半になると卵巣機能が衰え、女性ホルモンが減少します。
この女性ホルモンが減少する過渡期が更年期で、88bb06775b47210450ee20cea80b5d24_s早い人では30歳代後半から、遅い人では55歳頃始まります。

更年期障害は、肩こり・のぼせ・偏頭痛・めまい・耳鳴り・冷え性・不眠、またうつ・やる気の無さなど精神症状を伴う場合もあります。午前中に症状が強い傾向があります。この時期には人生の大きなイベントが重なることも多く、更年期障害の誘発や重症化の要因になります。また、性格的に更年期障害をおこしやすい方もいるようです。ただ、更年期の女性すべてが更年期障害をおこすわけではありません。

更年期の診断
更年期の診断は、ホルモン検査によります。更年期には卵巣が分泌する女性ホルモンが低下します。そして、頭の中にある脳下垂体(卵巣の司令塔)が分泌する2種類の指令ホルモンが増加し更年期の指標になります。

また、更年期には骨粗しょう症・高脂血症・卵巣がんなどに注意してください。

更年期障害の治療
更年期障害の治療には、
(1)ホルモン補充療法
(2)漢方治療
(3)抗不安薬や抗うつ薬
(4)自律神経調節薬などの薬物療法
(5)カウンセリング・心理療法
などが行われています。
大切なことは、その人の症状に合わせた治療法の選択です。十分に説明を聞いて納得した治療を受けましょう。また、趣味をもったりスポーツに参加するなど生活に変化をつけることも大切です。

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