Vol.141 2019.09.02 女性の肩こり腰痛

女性に多い肩こり腰痛
婦人科外来を訪れる方の問診表には、主訴以外に、肩こりや腰痛を記載されている方が多くみうけられます。1ba2e9324810442bf3bcfccde9496d74_s
肩こり・腰痛の原因は様々で、複数の問題点を抱えている方が大半といえます。精神的ストレスなど心因性の場合と、器質的に体に原因がある場合に大別できます。ここでは器質的原因について考えてみましょう。

肩こり腰痛の原因
肩こり、腰痛の原因として以下をチェックしてみてください。

1)歯並びや噛み合わせに問題がないかという点です。外から見た歯並びはきれいでも、前後にずれていたり、かみ合わせに問題があって一部の歯に過度の圧力が加わっていたりすると、顎関節が疲労しやすく、肩こりや頭痛の原因になります。長年、歯科を受診していない方は、スケーリング(歯垢のクリーニング)を兼ねて一度矯正歯科を受診してみてはいかがでしょうか。

2)背骨の湾曲がないかという点です。婦人科手術の術前検査で胸部・腹部のレントゲンをとりますが、経験的な印象では、背骨の湾曲が見つかる女性は過半数を超えます。背骨は一箇所が曲がれば、体位のバランスを保つためにS字に湾曲します。この湾曲が肩こり・腰痛や椎間板ヘルニアの原因となります。日常の運動不足が背骨を支える筋肉の筋力低下や姿勢の悪さにつながります。適度な運動が効果的ですが、運動法は専門のインストラクターに相談してみましょう。

3)婦人科的な問題点として、子宮や卵巣の器質的疾患の有無があります。例えば、子宮筋腫や子宮内膜症が腰痛の原因となります。冷え性や生理痛を伴う腰痛があれば、一度婦人科を受診して下さい。肩こり・腰痛の治療はその原因を知ることから始まります。

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