Vol.137 2019.05.07 スミレ

スミレ
春の野にすみれ摘みにと来し我そ野をなつかしみ一夜寝にける

(万葉集:山部赤人)

(春の野原にスミレを摘みにきたのだが、野辺の美しさに心ひかれて、ここでつい一夜を明かしてしまったなぁ。)

春の野で明るい陽光を浴びて咲くスミレは清楚でなんとも美しいですね。
山部赤人さんもこの愛らしい紫の花を摘んで歩いたのでしょうか。

さて、時代は一気に遡りますが、スミレと聞いて思い出すのは、宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」♪
1930年「パリゼット」というレビューの主題歌として歌われ、この時から、宝塚歌劇団の愛唱歌として親しまれるようになりました。

元々はドイツの歌で、原曲では「白いライラック」でしたが、日本人になじみがなかったので春に美しく咲く
「すみれの花」にかえたというエピソードが残っています。

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