Vol.128 2018.08.06 果物を食べよう “ブドウ”

 

ブドウ

ブドウの品種はとても多く、世界には10000種以上のぶどうが存在するといわれます。このうち日本ではマイナーな品種を入れると100種類以上があり、主な品種で50~60種類ほどが栽培されています。

ブドウはブドウ科の木になる果実で、世界中に様々な品種が自生していました。日本に昔から自生している山ブドウもその一つです。

ヨーロッパやエジプトでは古くから栽培され、ワインも作られていました。古代エジプトの頃には既に栽培が始まっていたらしく、壁画などにその様子が示されています。日本では山ブドウは昔から自生していましたが、奈良時代にシルクロードを経て中国から伝わったとされています。その系統が山梨で自生していた物を鎌倉時代になって栽培されるようになったというのが現在の甲州ブドウです。

ぶどう

 

8月から10月頃



効能

●ブドウ糖による疲労回復効果
体内に吸収されやすいブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれており、これらは体内で代謝の経過を経ずにそのままエネルギーになってくれるので、疲労回復効果が非常に大きいと言えます。
●脳の働きをよくする
ブドウ糖や果糖などの糖質は直接脳の栄養源となり、脳の働きを活発にし、集中力を高める効果があります。
●アントシアニンなどのポリフェノール
ポリフェノールが沢山含まれています。特に皮や種の部分に多く、これはガンや動脈硬化の予防に効果があるといわれています。また、その中のアントシアニンは色素成分で赤ブドウに沢山含まれており、目の疲れや糖尿病による目の病気など、視力回復につながる重要な役割を果たす成分として注目されています。
●ポリフェノールの一種レスベラトロールに食物アレルギーの発症を抑える効果
ブドウに含まれているポリフェノールには、たくさんの「レスベラトロール」という成分が含まれており、食物アレルギーの発症を抑える効果があることを、山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)らの研究チームが突き止め2012年9月に発表されました。


べ方

●保存方法
房のままの場合は、なるべく実に負担がかからないよう一房ずつ乾燥しないよう袋などに入れ、野菜庫に。水に浸けると傷みが早くなるので、洗うのは食べる直前にしましょう。
房のままでなくても良いなら、実を一粒一粒枝から切り離しジップロックなど密封袋に入れて野菜庫に。切り離す時に、枝から引きちぎると、実の枝が付いていた部分に穴があき、果汁がにじみ出て傷みを早めてしまいます。ハサミで枝を2~3ミリ程実側に残して切り離し保存。
●冷凍保存
上記のように実を一粒一粒枝から切り離し密封袋に入れ保存。食べる時は食べる分だけ取り出し、さっと水洗いをすれば表面だけ溶け、皮が剥きやすくなり、シャリシャリしたシャーベットのように食べられます。
●生食
フルーツサラダやタルトのトッピング、ゼリー寄せなどに。生食の場合、冷やしすぎると甘味が感じられなくなってしまうので、常温で保存し、食べる間際に冷水に浸けて冷やすのがベスト。
●加熱して
ジャムにしたりジュースやソースに。
●ピューレ状にして
シャーベットやムースに仕上げたり、ペクチンを使ったゼリーなど。

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