Vol.128 2018.08.06 夏目漱石も愛した道後温泉へ

松山市に訪れてまず驚いたのは街に路面電車が走っていること。レトロな洋館の駅舎が道後温泉の玄関口です。

伊予鉄道道後温泉駅 路面電車
伊予鉄道の道後温泉駅 主要観光スポットを結び、約10分間隔で運行中

さすが湯の町!昼間でも浴衣姿で皆さん歩いています。

坊っちゃん列車

夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場した小型蒸気機関車です。この列車はなぜか1号車と14号車だけなんですよ。ヒントは伊予(いいよ114)鉄道。こちらは展示用ですが、ディーゼル機関車「坊ちゃん列車」が観光用に走っていますのでタイミングがあえばお試しください。

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ふだんは2階立てのカラクリ時計ですが… ニョキニョキのびた!

道後温泉駅前にある放生園には無料の足湯スポットと坊ちゃんカラクリ時計があり、
1時間おきに(観光シーズンは30分おき)軽快な音楽と共にせり上がり、坊ちゃんの
登場人物が出てきます。

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道後ハイカラ通り 湯上りはこれ!坊ちゃん団子

道後ハイカラ通りは、名物の鯛めしや新鮮魚介の店、団子屋、みやげもの屋、カフェ
などが軒を連ねており、浴衣でそぞろ歩きが似合う商店街です。

さて、やってきました!道後温泉本館!明治27年(1894)に改築され、平成26年に
改築120年を迎えました。重要文化財だけど現役の公衆浴場です。
重厚な佇まいに歴史を感じます。

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手前は紅一点の車夫さん 建物やランプなどのインテリアも優雅です

土曜日の午後でしたが、大混雑で銭湯に入る順番待ちができていました。なので、その日は、お風呂はあきらめて人力車に乗せてもらうこにしました。うら若きお姉さんが車夫さんです。汗だくになって引いてくれて申し訳ないような…20分1人3,000円也

IMG_0355 道後温泉
いつの時代にいる?不思議な感覚にとらわれて このマグネットよくできています

夜もまた風情があっていいですね。白鷺を屋根にのせた部屋は、赤いギヤマンガラスが印象的な振鷺閣(しんろうかく)です。天井から刻太鼓(ときだいこ)が吊るされていて、朝6時に6回、正午に12回、夕方6時に打ち鳴らされ、温泉情緒を醸しだします。(残したい日本の音風景100選)

翌朝5時に起きて、近くの旅館からぶらぶら散歩をしながら本館に到着。
6時の太鼓の音を合図に湯屋は営業開始です。

お風呂は銭湯風情が残る「神の湯」と高級感ある造りの「霊の湯」があります。入浴コースは浴室とお菓子や見学の組み合わせで4コースから選べます。編集隊は初心者おすすめの「神の湯二階席」にしました。浴衣の貸し出し有りで、神の湯と2階大広間の利用ができます。お茶とおせんべい付き840円でした。

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タオル片手にした漱石先生が現れそう  おほほ…見返り美人!?

日本最古の名湯と名高い道後の湯は源泉かけ流し、やや熱めの温泉ですが肌ざわりが
よくとても気持ちがよいです。神の湯はこじんまりしていて、気取らず親しみやすい
雰囲気が気に入りました。知らない者同士でも思わず「ふふふ…」と笑みがこぼれます。
これぞ大衆浴場の醍醐味なんでしょうね。

2階の広間はすだれが涼しげで、広々していて開放的。
お茶をいただきながら、ゆっくりとくつろげて気持ちよかったです。

この大広間を利用してみたい方は年内(2018年)の旅行がお勧めです。
来年1月に改装される予定です。

 

※この記事の内容は西日本豪雨災害前に旅行したものです。
この度の災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

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