Vol.122 2018.03.05 卵を食べたらコレステロールが上昇する?

きちんと食べていますか?
こう質問すると「はい。野菜もたくさん食べています」と答える人が多くいます。卵
とくに美容や健康に気をつかう女性に多く見られるのですが、そういった人の場合、動物性たんぱく質が不足している傾向があります。

アンチエイジングには良質なタンパク質が必要
たんぱく質の「質」を知るには「アミノ酸スコア」という計算方法があります。この数値は上限を100とされ、たとえば、卵、牛乳などは100と高いスコアで、アミノ酸のバランスがよく、栄養価が優れている食品です。
50代以降のアンチエイジングには、アミノ酸バランスのいい良質なタンパク質が必要ですが、いまだに「卵はコレステロールが多いから食べ過ぎてはいけない」といわれ続けています。

コレステロールは体内でつくられ、食事からの影響はわずか
確かに、卵にはコレステロールが多く含まれていますが、コレステロールは細胞膜やさまざまなホルモンの生成に必須の材料であり、コレステロールが少なければ細胞膜は弱く、ホルモンの質も悪くなってしまいます。つまり、体には一定量のコレステロールが必要ということです。コレステロールが高くなる一番の原因は、卵のような食べ物によるものではないのです。
そもそもコレステロールは食品から摂取されるだけではなく、小腸、大腸、肝臓など、私たちの体内で作られています。中でも肝臓で作り出している量は、食品から摂取する数倍にも相当しますから、卵の1~2個を控えたところで全体量としてはさほど影響は出ないでしょう。

 コレステロール値は遺伝的な要素が強い
コレステロール値は遺伝的な要素が強く、更年期に入ることで遺伝的要素が目覚め、体内での産生量が増えるためにコレステロール値が上がるのです。卵は間違ったコレステロール神話の被害者。アミノ酸スコアの完璧な、栄養価の高いスーパー食材であることに間違いはありません。

Copyright © 2024 NAKANO SHIRO LADIES CLINIC ,all rights reserved.
〒631-0001 奈良県奈良市北登美ヶ丘5-2-1 / TEL:0742-51-0101 FAX:0742-51-0770