Vol.116 2017.08.07 果物を食べよう “桃”



「桃」は秋の季語となっていますが、美味しい食べ頃の旬は夏から初秋の時で、お盆の時期には必ずと言っていいくらいお供え物に入っていますよね。

全体にはっきりした紅色で色付いているものを選びます。色付いている部分に白い斑点が表れている物は美味しい印です。枝についていた側の色を見て、綺麗な白い色のものを選びます。緑がかったものは未熟果で、黄色みを帯びてきているのは鮮度が落ちてきたものです。

縦に伸びる縫合線(割れ目)に対して左右対称の物を選び、大きさは、大きい物の方が美味しい物が多い傾向にあります。

 

桃

 

夏から初秋の時期
成分
効能

●主成分は果糖
この果糖はフルクトースとも呼ばれ、砂糖の1.5倍甘味を感じる単糖類で、体内で代謝の過程を経ずにエネルギーとなるので、  疲労回復には即効性のある有効な栄養源。
●ペクチンが豊富
ペクチンなど食物繊維が豊富。水溶性食物繊維は整腸作用があるので、便秘予防に効果あり。
●カリウムが豊富。
カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果がある。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもある。

食べ方

●桃の保存
未熟でまだ硬い桃は、常温で柔らかくなるよう追熟させます。
未熟なものを冷蔵庫に入れると追熟せず、そのまま傷みはじめてしまいます。熟して食べ頃の物を冷蔵庫に長時間入れる場合は、1つずつ紙に包んでビニールやポリの袋に入れて野菜庫に入れます。日持ちしないので、早めに食べましょう。
●桃は冷やしすぎると味が落ちるので、食べる1~2時間程前に冷蔵庫で冷やしましょう。
●切り方
種離れのよい品種ならば、表面の溝にそって包丁を一周させた後、両手で軽く持って種を軸にひねると、ふたつに離れます。次に種をえぐり取ってから、皮をむくようにします。また、桃はお尻の方(枝についていたのと逆側)が糖度が高くなっています。縦にくし切りにするのが良いでしょう。
身離れが悪い場合は、先に皮を剥き、種をかすめるように果肉をそぎ切りにしていきましょう。
●湯剥きで皮を剥く
コンポートを作る場合など、やや未熟な桃は手で皮が剥けないことが多く、そういう場合は湯剥きしましょう。 沸騰させている熱湯につけて氷水に落とすと、比較的楽にむけます。
●生食はもちろん、コンポートやジャム、タルトにしてもおいしいです。また、ピューレにしたものは、ムースやシャーベットにも適しています。
●生食ではそれほど美味しくない小ぶりの物などは、コンポートにすると煮崩れも少なく美味しいデザートが作れます。

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