Vol.115 2017.07.03 崖っぷちに佇む!レトロなカフェ『瀞ホテル』

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目的地はココです!食堂・喫茶 『瀞ホテル』
奈良県吉野郡十津川村神下405 
http://dorohotel.jp/

マップ3 地図で見るとココ。⇐ 今回は、東吉野から川上村、上北山村、下北山村を南下して瀞峡へと向かうルートです。
瀞峡
吉野熊野国立公園内にあり、奈良県、三重県、和歌山県にまたがる国特別名勝の大峡谷です。

創業100年の老舗・瀞ホテルの歴史
現在は、カフェとして営業しているのは、4代めの東さん。
(35才の好青年でした!奥さんが料理担当)

もともとは、東さんの曽祖父が山から切り出す材木を川に流す筏師(いかだし)のために1917年に宿として開業したのが始まりです。
大正末期に、下流の新宮との間にプロペラ船が就航し、景勝地・瀞峡に観光客で賑わうようになると観光旅館として、瀞峡観光を支えるようになります。

しかし、2003年に東さんのお父さんが亡くなられて一時休業へ。
2011年の紀伊水害で被災し、建物が破損してしまいます。
大阪で就職していた東さんは、これを機にUターンを決意。
創業当時の写真を参考に建物を修復し2013年にカフェとして復活させました。

瀞峡に数件あった観光旅館も今はなくなり、名残を残すのは瀞ホテルだけです。東さんは、「古きよきものを後世に残すためにもいつかホテルを再開した」と夢の実現に向けて頑張っておられます。

といった内容が某テレビ番組で放映されたのを見て、
いてもたってもおられず、早速、訪ねてみました。

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新宮出身の佐藤春夫や与謝野鉄幹・晶子夫妻、田山花袋などの
文人も訪れたといいます。

玄関を上がると軽食と喫茶を楽しめるカフェスペースがあり、テラス席へ。

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 瀞峡の景色を愛でるために設けられた特別席  木枠の窓が郷愁を誘います

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1時頃到着したので、早くもハヤシライスは終了していて、
スープとマフィン・サラダのセットを注文。
サラダにのっている塩ブタ?熟成されていて野菜と食べると絶妙の塩加減です。
マフィンはベーコンと玉ねぎの香りがほんのりとして、美味しい。
どれも遠路はるばる訪ねてくる人たちをおもてなしするために、丁寧に
作ってくれたことが伝わってくるようなやさしい味でした。

2階は現在、改装中ですが「どうぞ上がって見てくださっていいですよ」と
気さくに声をかけてもらいました。
切り立った断崖に沿ってエメラルドグリーンの北山川(熊野川の支流)が流れ、
周りを囲む深山の緑の美しさは、まさに絶景。川風が気持ちイイです。

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ホテルの2階から眺めると…あれは別館?
まさか、このつり橋を渡っていくのでしょうか!!?

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確かに十数年前までは旅館だったんですね 懐かしいゲームも

創業100年を迎える今年は多彩なイベントも企画されています。

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ギャラリーではアーティストの作品の展示販売も  「創業時代の器展」

奈良県といえども日本一大きい村、十津川村ですから、その端っこ辺りに位置する瀞峡は遠いです。山また山の連続で、この道ってほんとうに正解なのかなあ、とちょっと心配になるところもあります。

それでも、やっぱり、わざわざいったかいありの場所でした。
夏休みには涼みがてら、大自然の雄大さと懐かしいにおいのする冒険の旅にお出かけください。

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