Vol.115 2017.07.03 果物を食べよう “杏子”


杏子

あんずはバラ科の樹で、梅や桃、スモモなどと遺伝的に近縁にあるそうです。原産地はネパールから、中国の山東、山西、河北地方の山岳地帯と言われています。古来中国では「唐桃」と呼ばれ紀元前3000年頃にはすでに主に薬用として栽培されていたようです。

甘酸っぱくて、すっきりとした初夏の味を楽しめるフルーツです。きれいな橙黄色はカロチンによるもの。生食もできますが、少し手を加えるだけでご家庭で簡単に楽しめる果実酒やジャムに加工できます。

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6月下旬~7月中旬
成分
効能

●ベータカロテンが豊富
ベータカロテンが群を抜いて多く含まれ、中でも発ガンを抑制する作用の強いβ‐クリプトキサンチンも含んでいます。
●有機酸が豊富
クエン酸、リンゴ酸といった有機酸を多く含み、胃腸の働きを良くし、殺菌作用などの効果があります。また、乳酸を減して、疲れを取り除き、肩こり、腰痛の防止にも効果があります。
●ギャバ
アミノ酸の一種のギャバが果肉にも含まれており、脳の血行を良くする作用で、脳動脈硬化症よるボケの予防の効果も十分に期待されています。
●干しあんず
干しアンズは体を温める性質があり、毎日少しずつ食べると冷え性が改善されるそうです。また、内臓の機能低下や発熱による腫れを抑えたり、喉の渇きや切れにくい痰にも良いとされています。
●種は漢方薬に
種はキョウニン(杏仁)と呼ばれ、生薬として咳止めや痰を抑える効果があります。また、漢方処方にも用いられています

食べ方

●アンズはそれほど日持ちしないので、なるべく早く食べるようにしましょう。
保存する場合は、乾燥しないようラップに包むか、袋に入れて冷蔵庫に。
皮をむいて種を取り除き、ミキサーにかけてピューレ状にしたものを冷凍しておく事もできます。
●生のまま果物として食べます。
●タルトやショートケーキなどのトッピングにも使えます。
●コンポートやジャム、果実酒にしても美味しいです。
●ピューレにしても色味共に安定していて、ムースやソース、シャーベットなどいろいろな使い道があります。

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