Vol.112 2017.06.05 測定する骨によって異なる骨密度

要介護・要支援の原因となる転倒骨折
骨粗しょう症は閉経後の女性に多く、骨密度は50歳~60歳の間、滑り台のように急激に減少し、
高齢とともにそのリスクは高まります。また骨粗しょう症は、転倒骨折を発生してしまった場合に、
要介護や要支援、寝たきりとなってしまう最大のリスク因子です。

骨密度は腰椎と大腿骨近位部の2ヶ所の測定が有効
50歳(閉経後)を過ぎたら骨密度測定を行いましょう。
測定する骨によって骨密度が異なります。
腰椎と大腿骨近位部の2ヶ所測定が有効です。

骨粗しょう症予防のポイント

① 骨密度が低い方は1年後に、正常以上の方は5年後に、もう一度骨密度測定を行う。

② しっかりと膝を上げてウォーキングなどの運動を週3日程度行う。

③ 骨量減少や骨粗鬆症と診断されたら、投薬治療も考慮する。

④ 骨密度測定は、橈骨(手首)や踵骨(かかと)ではなく、腰椎と大腿骨近位部の2ヶ所測定を行う。

(2015年版、骨粗鬆症の治療と予防参照)

骨密度減少のグラフ

当クリニックでの腰椎・大腿骨近位部が骨粗しょう症または骨量が
減っている患者さんの統計結果です。(図5)
スクリーニングには大腿骨近位部の測定が特に重要です

 

脳ドックで頭のMRI撮影はしていても頸動脈エコー検査はしていない方は多いと思いますが、微細な頸動脈のプラークの発見にはMR撮影よりもエコー検査の方がはるかに優れています。 540588f521f00031bcdff8b8fb3bc5cf-320x243
≪頸動脈エコー検査≫
DEXA法による腰椎・大腿骨近位部の
2カ所測定が推奨されています。
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≪骨密度測定検査(DEXA法)≫
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