Vol.112 2017.04.03 果物を食べよう “甘夏みかん”


甘夏みかん

「甘夏」は「夏みかん」の枝変わりとして誕生した柑橘で、品種名は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」といいます。1935年(昭和10年)頃に大分県津久見市の川野豊氏の農園で発見され、1950年(昭和25年)に品種登録されました。

夏みかんに比べて酸味が少なく食べやすいのが特徴。香りがよくて甘みの中に酸味があり、さわやかな甘酸っぱさが楽しめます。皮はかためで厚く、じょうのう膜(薄皮)も厚め。重さは300~400gくらいです。庭木としても人気で、春になると甘夏の実がたわわになった木をよく見かけます。

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3月~5月(1月頃収穫し貯蔵されます
成分
効能

●ビタミンCが豊富。
免疫力を高め、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果。
シネフィリン
シネフィリンは気管支を緩める効果があり、のどに起こる風邪に有効とされています。 ビタミンCとの相乗効果で、風邪予防に効果があります。
クエン酸で疲れ知らず
クエン酸は疲労物質である乳酸の分解に作用する事で、素早く疲労を回復する効果が得られます。 疲れ気味の方や激しい運動をされる方に特におすすめの成分です。

食べ方

●ヘタが枯れておらず、持ったときに重みがあり、果皮に張りがあるものを選ぶと良いです。皮に薄いシミや傷が付いているものもありますが、味にはほとんど影響ありません。
●日の当たらない冷暗所で保存します。甘夏は日持ちがよいほうですが、1週間~2週間を目安にして、なるべく早く食べるようにしてください。酸っぱいと感じる場合は、数日おいておくと、酸味が少し抜けて食べやすくなります。
●甘夏は皮が厚くて手では少しむきにくいのでナイフで浅く切り込みを入れてからむくとよいです。じょうのう膜(薄皮)も厚くて苦味があるので、袋をむいて中の果肉だけを食べます。種は多め。
●料理に
果肉がしっかりしているので、房をほぐしてサラダに使ったり、和え物に使ったりしても美味しいです。また、房のままタルトのトッピングにしても良いでしょう。
●マーマレード
適度な酸味があり、皮と共に砂糖で煮てマーマレードを作っても美味しくできます。
●ゼリーやシロップ漬け
●ピールチョコ
皮をナイフで剥き、ワタの部分を薄くそいで厚みを揃え、沸騰した茹で茹でこぼしを何度かしてアクを抜き、シロップで煮詰め乾燥させた物をチョコレートでコーティングします。ほのかな苦みと爽やかな香りがチョコレートと混ざりあう上品な味の菓子が出来上がります。

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