Vol.179 2022.11.07 女性の頭痛

女性の頭痛
慢性の頭痛・偏頭痛を訴える方は思いのほか多く、特に女性に多く見られる傾向があります。現代医療では、血管性・緊張性・精神性・体質性・発作性・ヒスタミン性など、様々に分類されています。頭痛は周期的・あるいは持続的に起こり、頭痛持ちの方にしかわからない不快な症状です。明確な原因が分からないケースも多くみられます。鎮痛剤や非ステロイド系抗炎症剤、中枢興奮剤、マイナートランキライザー、麦角アルカロイド、抗うつ剤など様々な薬物療法のほか、安眠や入浴、適度な運動などの健康法を実践されている方もおられます。

生理と頭痛24598671_s
女性の頭痛の原因で、かなり見落としが多いのが鉄不足です。生理のある女性の場合、約半数の方が「かくれ貧血」です。原因は生理の出血で、生理の前後に頭痛を訴える方は、まず鉄不足を考慮してください。

ただ、病院で検査しても鉄欠乏は見落とされがちです。通常の貧血検査ではなく、血清フェリチン(貯蔵量鉄)を測定しないと「かくれ貧血」はみつかりません。治療は、鉄剤を継続的に投与するだけです。また、鉄剤の服用で胃の不快を訴える方は、ヘム鉄のサプリメントを使用します。

頭痛の漢方治療
虚症(いわゆる虚弱体質)の方で、普段から胃腸が丈夫でない場合には桂枝人参湯(けいしにんじんとう)、手足が冷えやすい方には呉茱萸湯(ごしゅゆとう)や、動悸やめまいをともなう場合には半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などが使用されます。また、実証(がっちりタイプ)や中間証の方では釣藤散(ちょうとうさん)、のどが渇いてよく水を飲みその割に尿が少なく汗をかきやすい場合には五苓散(ごれいさん)、また首から背中にかけてこりやすい場合には葛根湯(かっこんとう)などが有効です。

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