Vol.174 2022.0 6.06 ビタミンEの抗酸化作用

《 ビタミンEとは?その効能は? 》
ビタミンE若がえりのビタミン妊娠のビタミンと言われ、動脈硬化や血栓症の予防、原因不明の不妊症などに効果が期待できます。

SW072ビタミンEは、α、β、γ、δ-トコフェロールの4種と、α、β、γ、δ-トコトリエノールの4種、合計8種類の物質の総称です。天然ビタミンEには、これら8種類が含まれています。ちなみに「トコ」とは妊娠の意味です。

《 ビタミンEには3つの種類がある 天然・天然型・合成 
天然のビタミンEは、4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの混合物です。
天然型は、天然のトコフェロールを化学処理したもので、α-トコフェロールの割合を高めたものです。
合成のビタミンEは、化学反応により合成されたものです。一般的にはα-トコフェロールのみを合成します。天然と区別され「dl-α-トコフェロール」と表示されます。天然の場合は、「d-α-トコフェロール」と表示されています。推奨摂取量は、1日400IUです。

《 α-トコフェロールの落とし穴  
α-トコフェロールの生物学的活性が最も強いとの理由から、ビタミンEといえばα-トコフェロールという認識が一般的に広まっています。
しかし、ビタミンEの作用は抗酸化力にあると考えられるようになりました。
ある報告ではδ-トコフェロールの抗酸化作用が最も強いとも言われ、生物学的活性が強いからといって抗酸化作用も強いとはいえません。
また、トコフェロールの抗酸化作用は4種が混在した方が効果的に働くと考えられています。

そのため、α-トコフェロールのみが含まれる合成のビタミンEより、各種が混在している天然のビタミンEを摂取する方がより高い効果が期待できます。

食品データベース(文部科学省)

https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html

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