Vol.172 2022.0 4.04 骨粗鬆症の現状と検診

〈 急速な高齢化により骨粗鬆症は年々増加 〉
日本では、急速な高齢化により骨粗鬆症は年々増加しています。
日本人で大腿骨頸部骨折を起こす方は1300万人とも言われ、約8割が女性です。
日本人女性の要介護原因は、認知症、脳血管障害、骨関節疾患の順ですが、骨関節疾患の増加は顕著です。
当クリニックのデータをご覧ください。

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年代別 骨粗鬆症・骨量減少 有病率 腰椎・大腿骨近位部の骨粗鬆症または骨量減少者

「年代別の骨粗鬆症+骨量減少の有病率」を見ていただくと閉経する50代から急激に増加することがわかります。つまり骨粗鬆症の検査は50歳から開始する必要があります。

骨密度は検査部位により数値は大きく変わる
現在、奈良市の検診や多くの施設では、手首や踵の骨密度を測定しています。ただし、骨密度は測定する骨によって大きく数値が変わります。
「腰椎・大腿骨近位部の骨粗鬆症・骨量減少患者」を見ていただくと、大腿骨近位部のみが、腰椎のみに比べて圧倒的に多い事がわかります。
『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』では、「大腿骨近位部と腰椎の2カ所測定」を推奨しています。
50歳からの骨粗鬆症検診を始めましょう。

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