日本でも話題となり、人気を博した「アサイー」は、ブラジルのアマゾン原産のヤシ科の植物です。果実の直径は１センチほどで、見た目はブルーベリーのようですが、ほとんどが種で果肉部分は５％ほどと言われています。
アサイーが「食べる美容液」と称されるのは、
豊富なポリフェノールの含有量のためで、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」「エピカテキン」「エラグ酸」「フェルラ酸」などが含まれています。特に、若返りのポリフェノールと呼ばれるほど抗酸化作用が強いことで知られる「アントシアニン」の量は群を抜いており、赤ワインのおよそ30倍。体内の活性酸素を除去することで、生活習慣病予防の効果が期待できます。
実際、アメリカでの調査では、肥満度を表すＢＭＩ値の高い18～46歳の男女に１日２回、１カ月間、アサイーの果実を毎回１００ｇ摂取してもらったところ、摂取前に比べ「空腹時の血糖値」「インスリン」「総コレステロール値」すべてが減少していました。
また、35名の健康な女性が毎日200ｇのアサイーを４週間摂取した別の調査では、すべての女性のカタラーゼ活性〈活性酸素の主要なひとつである過酸化水素を消去する酵素〉と抗酸化能力が増強し、活性酸素が低下していました。
これらの結果は、アサイーの抗酸化作用によるもので、アントシアニンをはじめとした豊富なポリフェノールの効果によるものと考えることができます。
さらに、アサイーにはポリフェノール以外に、「鉄分」「食物繊維」「カルシウム」「ビタミンＥ」も多く含まれています。抗酸化成分とデトックス成分、さらには血管を強くし血液をサラサラにする成分などが加わって、それぞれに補い合いながらその効果をもたらす、まさにスーパーフードです。
